室内でゴキブリの卵を発見するような場合
すでに建物室内での繁殖を想定しなければなりません。
当然、ゴキブリ同士の交尾が行われた結果が
産卵という形になるわけですから・・・
ちなみに代表的なゴキブリである
クロゴキブリとチャバネゴキブリの卵の特徴としては
まず、クロゴキブリの場合ですと
卵のサイズ的には 長さ約12mm 幅約5mm程度で
色は、黒色で一つの卵 卵鞘の中に
20~30匹の幼虫が存在しています。
卵は1〜2ヶ月で孵化し、
その後 8ヶ月から11ヶ月ほどかけて幼虫から成虫へと進み
繁殖を繰り返していきます。
一方、もう一つの代表的なゴキブリ
チャバネゴキブリはと言うと
卵のサイズ的には、
長さ約8mm、幅約3mmでクロゴキに比べると
かなり小さく、小ぶりで
色は、周囲が薄茶色で中央部分がクリーム色かかったような
色をしています。
そしてこのチャバネゴキブリの卵鞘の中には
なんと40匹から50匹の幼虫が存在し、
15~30日くらいで卵から付加した幼虫が、
1ヶ月から2ヶ月くらいかけて成虫に発達して
また繁殖を行っていきます。
ですので、卵を持ったゴキブリのメスは
特に注意が必要ということになります。
それで、実際どのようかところに
卵を産み付けるかというと
大型のクロゴキブリに関して
木造家屋などの場合
床下の木部など暗く湿気の多い場所
ビルなどの鉄筋コンクリートの建物の場合
何故か?コンクリートの壁面やブロックなどの壁面に
産み付けられることが多くあります。
一方、チャバネゴキブリに関しては
暗く、且つ温かい場所で電気機器のモーター内部、
壁の隙間、ダンボールなどの隙間など
ほんとに目立たない、僅かなスペースに卵を残しますので
クロゴキブリなどに比べ、
産み落とされたチャバネゴキブリの卵を目撃するケースは、
非常に少ないといえます。
では、このゴキブリの卵を駆除するにはどうしたら良いのか?
卵を駆除する方法はあるのか?
卵鞘になっているゴキブリの卵、
ゴキブリの卵鞘は、外的から守るための構造になっていて
殺虫剤を含む、いかなる液剤、粉剤をもってしても
卵自体を駆除することはできません。
では、食毒用の薬、ベイト剤に関してはどうか?
現在、ゴキブリ駆除を行う上で多く使用されている、
ヒドラメチルノンやフィプロニル配合にベイト剤において、
特にフィプロニルにおいて、
フィプロニル配合のベイト剤を食べてから卵を産み落とした場合は、
幼虫が孵化することができなくなりますが、
ベイト剤を塗布する前に産み落とされた卵においては、
卵自体にベイト剤が効果を上げることはありませんので、
通常通り卵から幼虫が孵化されていきますv.
ただ、この場合、
卵から孵った幼虫が、成虫同様、
フィプロニルやヒドラメチルノン配合のベイト剤を食べてくれれば
成虫同様、幼虫を駆除することはできます。
このようにダイレクトに卵自体を駆除することはできませんので
ゴキブリの孵化を確実に阻止する方法としては
卵を見つけたら、必ず潰すことです。
汚いし、面倒くさいと思われるかもしれませんが
卵を破壊するということ、
その中に生息する30~40匹分のゴキブリを駆除できると思えば、
かなりやり甲斐はあると思います。
いずれにせよ、そこまでの
手間をかけたくないのであれば、
専門の駆除業者を利用するほうが
手っ取り早いかも知れません・・・・・。